<タイプ1>
囚われ:怒り、つまり間違っていたり浅はかに見えるものに対して、フラストレーションや苛立ちとして頻繁に経験される、無意識の怒りを意味する。他者が認識できないように(外部から認識できることは間違いという感情に由来する)、怒りを拒絶して吞み込んだり、我慢しようとするが、批判的・受動攻撃的になる。彼らは不完全さに耐えることができず、我慢の限界を超えると気持ちが切れる恐れがある。これは、身体的または道徳的に表れることがある。自分が置かれた環境下で全てが正しく行われること、または自他が道徳的に完全であることを望んでいる。表面下のこの怒りのために、彼らは明確な厳しさと緊張感を獲得するが、ストイックに振る舞うことを本能的に選択し、強い感情表現を許さない。これに失敗すると自己批判的になる。
健全な場合、彼らは強い道徳規範を身につけ、それに従って生きているが、自分や他者が不可避な間違いに直面しても、過剰に厳格にならないことを学ぶ。タイプ7との接続は、罪悪感を感じることなく、感情を自由に表現して、人生を最大限に楽しむことを学ぶ。タイプ4との接続は、感情を抑圧することなく、そのコントロールと自由な表現を可能にする。
不健全な場合、彼らは自己/他者に対して非常に批判的になり、厳格に道徳規範を満たすことを要求する。タイプ7との接続は、理想化された架空の世界に対する認識を作り上げ、現実逃避することで、自身の過ちに対する感情に対処することを意味する。タイプ4との接続は、彼らが自身の道徳的完璧主義にどれほど及ばないか鋭敏に認識し、自己嫌悪と憂鬱を招く。
<タイプ1のサブタイプ>
sp-1:「不安」
Sp1は、3つのタイプ1の中で真の完璧主義者である。彼らは懸命に働き、自身と物事を完璧にすることを通して、怒りの囚われを表現する。このサブタイプにおいて、最も抑制される感情は怒りである。反動形成の防衛メカニズムは、怒りの激しさを暖かさに変換し、友好的で慈悲深い性格を作り出す。
so-1:「非適応」
So1は(無意識に)自分自身を完全であると見なす。彼らはあるべき「正しい道」の完璧なモデルに焦点を当てることで、怒りを表現する。彼らは、優越性に対する無意識のニーズを反映した、教師的な精神を持つ。So1において、怒りは半ば隠されている。つまり、怒りの激しさが冷淡さに変わる。これはコントロールを主題とする、冷静で理知的なタイプである。
sx-1:「証明」(カウンタータイプ)
Sx1は、他の人々を完成させることに重点を置く。彼らは完璧主義者というよりも、改革者である。タイプ1の中で唯一、明確に怒りを露にする。他者を改善し、自分が望むものを手に入れたいという、強い欲求を通じて怒りを表す。改革者や狂信者が自らの権利を信じるように、彼らは社会を変えて欲望を成就する権利があると信じている。なぜなら、彼らは「あるべき正しい道」の真実と、その背後にある理由を深く理解しているためである。タイプ1のカウンタータイプは、より衝動的で怒りを表に出す。彼らは怒りと衝動を抑圧するタイプ1の「本能に逆らう(Counter-Instinctive)」傾向に従わない。
<タイプ1の心理機能>
Se:自分の周りの世界を探索し、体験する本能との間に矛盾を感じる。周囲の世界を楽しむことと、時間を「無駄にした」ことに感じる罪悪感との狭間で、葛藤する。他のSe優勢タイプよりも判断機能を活用する可能性がある。
Ne:潜在的な概念やパターンを探求し、アイデアを形成する本能との間に矛盾を感じる。この精神活動を楽しむことと、具体的かつ生産的でないことに感じる罪悪感の狭間で、葛藤する。他のNe優勢タイプよりも判断機能を活用する可能性が高くなる。
Te:全てが細部まで完璧で効率的でなければならない。物事を正しく行わないと他者/自分自身を批判し、問題は容易に解決される必要がある。環境が改善するように常に圧力をかけ、自身の基準が満たされていない場合、自他を問わず苛立ちを露にする。
Fe:物事を行う客観的で道徳的な方法を信奉する。自分にも他人にも極めて完璧主義者。人々を正しく扱うことの重要性を強調する。SoとSxになる傾向。
Si:物事の正しいやり方に馴染み、このやり方を遵守できないと苛々する。やるべきことを綿密に計画し、実行する。Spになる傾向。
Ni:自分が正しいと信じるビジョンを発展させ、そのビジョンを達成したり、周囲の人々と共有するために推進する。高い理想の追求を強調する。障害となる、あらゆる課題や妨害に対して、苛立ちながら抵抗する。SoかSxになる傾向。
Ti:論理と思考過程の完璧さを強調する。彼らが自身に課した基準に対して、何かを理解していないと感じた場合、自己批判的になることがある。SpとSoになる傾向。
Fi:彼らのモラルと人柄の完全無欠を強調する。可能な限り最上の人物になる方法を、常に探している。SpとSoになる傾向。
出典:
Enneagram Cognitive Function Pairing
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