ユング類型の原則に従う場合、タイプの主要な機能の価値に反する、心理機能の人間行動への抑圧は、サブタイプの関係に影響を与えるはずである。サブタイプの交流において、強力な機能は互換性の効果を生み出したり、逆に関係に不和をもたらす可能性があり、全体的なタイプ間の関係(16タイプ間の関係)がさらに顕著になる。
直感と論理、倫理と感覚のように、それらが互いに(情報に関して)対抗しないように強化されたサブタイプである場合、最高の互換性を持つのは双対であり、二人はお互いに対立しない。これは、そのような人々がコミュニケーション-少なくとも情報レベルで-において、容易に共通言語を見つけられることを意味する。さらに、このようなペアでは、サブタイプの専門性は、これらの各TIMのモデルA垂直ブロックに配置されている、サブタイプの比較的類似した(同一の)機能に一致する。この要素が、これらのタイプに付加されるサブタイプの専門性を担う。双対の活動タイプに対する基本的な振る舞いは全く一致しないので、少なくとも同等の生得的な知的基盤があれば、共通の関心事を見つけることが容易になる。
双対関係IEEとSLIの例でこれを説明する。
不活性 | 活性 |
Ne |
|
Ti | Se |
Te | Si |
Ni | Fe |
不活性 | 活性 |
Si | Te |
Fe | Ni |
Fi | Ne |
Si | Ti |
仕事で最も着実なのは不活性タイプである。Ne-IEEとTe-SLI、またはFi-IEEとSi-SLIが望ましい。例えばNe-IEEは、モデルA垂直ブロックの直観と論理(ILEタイプなど)特性の強化によって、人道主義だけでなく科学的および理論的な志向を有す。これらの要素はTe-SLIでも強化される。そのようなペアは、人文科学の分野(例えば、作家)に敏速かつ生産的に従事することができる。Fi-IEEおよびSi-SLIは、活動の人道的・社会的領域に影響を受けやすい。どちらの場合も、外向型であるIEEが主導する可能性が高い。しかし、SLIが計画を定めれば、関連する科学的および理論的志向を持つ双対ペアは、産業および科学活動に従事することになる。これは両方のペアで、SLIに付加される典型的な方向性である。後者の双対ペアは、生産および社会活動に積極的に参加する。
交流の倫理レベルで表される感情的親和性に関しては、情報代謝において双対であるが補完的な要素を強化されたサブタイプが適合する。関係の感覚と機会の直感、関係の論理と感情の倫理、意志の感覚と時間の直観、実用の論理と関係の倫理(図では、Ne-IEEとSi-SLI、またはFi-IEEとTe-SLI)。二人の利益は重複せず、共有されるため、このようなペアは互いにリラックスして、不要なストレスから解放される。さらに、彼らは同様の実行バイオリズムを持つ。これは感情的で調和のとれた性的関係にとって重要である。対照的に、仕事では異なるサブタイプが適切に相互作用する。この場合、片方が作業に着手し、もう片方が作業を完了する。
相反する情報要素の代謝量が増加することで、比較的に互換性が低下する(拮抗的な)サブタイプは次のようになる:論理と倫理、感覚と直観。これは、そのような人々が互いに上手くやれないことを意味するわけではない。タイプ間の関係次第だが、情報レベルにおいて、前述のパートナーよりも相互に理解することは難しくなる。しかし感情的なレベルでは、タイプ間の関係は有効になり、議論や一般的な集会よりも快適に感じることがある。
同じサブタイプの代表は、いくつかの点では互換性があるかもしれないが、他の点では互換性がないこともある。どのサブタイプであるか、およびサブタイプがどのように交流するかに大きく依存する。
次のタイプが互いに補完される。
1.直感サブタイプの組み合わせ
a)倫理サブタイプ
b)論理サブタイプ
2.感覚サブタイプの組み合わせ
a)倫理サブタイプ
b)論理サブタイプ
3.論理サブタイプの組み合わせ
a)直感サブタイプ
b)感覚サブタイプ
4.倫理サブタイプの組み合わせ
a)直感サブタイプ
b)感覚サブタイプ
直観サブタイプの代表が結びつくのは、世界を改善する願望を持つ、理想主義の倫理サブタイプ、および様々な現象の抽象的な思考と、分析に関する相対的な能力を持つ論理サブタイプである。感覚サブタイプと結びつく倫理サブタイプは、互いの特定の問題に関心をもたらし、人々の便宜に配慮するが、論理サブタイプは目標の明確さと鋭敏さ、およびそれらを達成する方法の有効性に注意を向ける。
これらサブタイプのあらゆる違いにもかかわらず、互いに相反する性質に注目するのではなく、それらを統合する方法を学べば、理解への活路を見出せる可能性がある。困難だが十分可能であり、相反するサブタイプに適応する。
反対のタイプ:
1.倫理サブタイプは論理に対抗する。
2.直観サブタイプは感覚に対抗する。
統合の法則と対立の闘争がある。これをソシオニクスに適用する場合、相反する者同士が統合する最も顕著な例は双対ペアである。サブタイプが一致しない場合でも、補完的なサブタイプよりも互いを補完し合い、興味の性質、相互理解、関係の調和は(アイデンティティに関して)最良に適合する。
勿論、衝突するペアにおいて、特にサブタイプが一致しない場合、対立の闘争は際立つ。これは、そのようなケースに望みがないことを意味するものではないが、相互調停のために多くの努力を必要とする。
同じサブタイプにおける互換性の程度は、実際には他の事柄と同様に、様々な要因に依存する。特に、タイプ間の関係だけでなく、タイプ、気質、精神型、類型の領域外の多様な個々の特性にも焦点を当てる。
サブタイプレベルでどの程度パートナーと互換性があるか知っておけば、相反するサブタイプで発生し得る不和について、考えられる理由を予測しやすい。以下でそれらを説明する。
1.論理および倫理のサブタイプは、両者の相違点を大いに認識し、時に確執を生み出す。それは思考と感情の対立であり、これらの特質が付加されるサブタイプで更に強化される。この場合、論理型の冷淡さと、妥協のない関係や決断に、倫理型は苦しむことになる。論理型の観点から見ると、倫理型の主張は感情過多、恨みつらみ、事実無根であり、精神的不快感を覚える。一方が相手を受け入れるために歩み寄り、少なくとも要求の一部に応えようとすれば、妥協は可能である。
2.感覚および直観のサブタイプは、他の原因から衝突する。それは理想主義者と現実主義者の対立と言える。具体的に考え、実用的でせっかちな感覚型にとって、直観型は抽象的だったり、意志薄弱な役立たずに見えることがある。感覚的な見方と綿密さ、言われたことや起きていることの本質を捉えられないことに、直観型は苦痛を感じる。一方、直観型が何かを説明し始めると、感覚型にとっては曖昧で理解が極めて難しく、特に連想的で創造的な思考を苦手とするため、これに意味を見出したり理解しようとする忍耐力に欠ける。その結果、双方が興味や考え方の違いを感じる。彼らは関係において、素晴らしい調和を達成することができるが、責任を適切に分担し、お互いに不可能を要求しない場合である。ただし、共通の趣味を見つけたり、別の関心事を共有することを学ぶ必要がある。
これらの一般的な傾向に加えて、情報モデルのタイプ間の相互作用のレベルにおいて、個々のタイプの互換性も考慮する必要がある。勿論、これを行えるのは専門知識のあるソシオニクスコンサルタントのみである。
次に、タイプ間の関係におけるサブタイプの4つのグループについて考える。
1.関係:同一、鏡像、準同一、消火。つまり、一致する共通事項を持つ人々との関係。これらの関係は、活動タイプと先天的に類似した志向を有すため、人々を知的クラブに結びつける。
この場合、サブタイプ代表の態度と見解に、大きな不一致は発生しない。したがって、パートナーがどのサブタイプであるかは、それほど重要ではない。ただし、同じサブタイプが強化された場合、人はより多くの共通点を持つが、補完的なサブタイプを強化された人と話す方が興味深いこともある。いずれにせよ、彼らの関心は似通っている。
2.関係:双対、活性化、および超自我と衝突。これはタイプの主要な機能に情報交換のための同一的な要素がなく、補完または拮抗しかない関係である。少なくともサブタイプの関係を、特に後者の2つには付加する必要がある。それ以外の場合は、双対であっても調整を行い、十分に理解する努力が必要かもしれない。
3.関係:監督、協力および共鳴。これは、タイプが一つの同一的な機能(例えば、あるパートナーと別のパートナー両者が倫理機能を持つ)および、相反する機能(例えば、一方が論理、もう一方が倫理)を持つ関係である。これは、対照的な関係であり、サブタイプの情報代謝要素が一致することが重要になる。
4.関係:恩恵、準双対および幻影関係。タイプのモデルAで対応する機能において、情報交換の補完的な要素と抑制的な要素を、1つずつパートナーに関連付ける。これらの関係は快適で敵対しないが、前述の関係よりも程度は低いながら、サブタイプで補足する必要がある。
タイプとサブタイプのレベルにおける互換関係が調査された。人間関係の複雑な世界とその補正に用いる幅広い手法を理解するために、次の章では精神型のレベルにおける相互運用性のタイプとその思考スタイル、選択肢、および感情と人間関係の形式レベルにおける感情的な互換性のパターンについて学ぶ。
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