1.Ne:主導機能(IEE)/暗示機能(SLI)
人々の様々な資質と特性に関する「主導」機能に関する意見を、IEEは定期的に生成する。才能ある並外れた個人に興味を持ち、彼らを称賛して区別する。この種の情報を受け取ることをSLIは志向しており、無意識にそのような評価を他者に要求する。外見上は示さないとしても、他の人々がその功績を称えられ、賞賛されると、それを楽しむ。人々に関する興味深い解説と身振りに満ちたIEEの熱狂的な物語は、片割れのSLIによって洞察と思慮に富んだものとして認識される。SLI自身が宿す潜在的な可能性と潜在能力は、それらを知覚するIEEからの定期的な口頭による支援と指導で発現できる。ただし、IEEは誇張する傾向もあり、些細な資質でさえ、大きな潜在能力で注目すべき可能性のように思わせる。SLIはこの機能に対する調整を双対に提供し、人々の可能性を過大評価するのではなく、現実的になって、彼らが何者であるか見据えることを奨励する。滅多に見せることはないが、IEEは本質的には悲観論者であるため、個人の深刻な欠点と欠陥を見分けることに遥かに優れる。
2.Fi:創造機能(IEE)/動員機能(SLI)
必要に応じて、IEEは交流で心理的な距離を近づけることができる。この分野において創造的であり、ほとんど誰にでも容易くアプローチを見つけることができる。親しい友人の小さな輪を作り、彼らの注目の的になることがある。SLIは通常、広大な対人距離を置いて交流する。近しい距離感では不快に感じる。その場合、明らかに冷淡かつ、配慮に欠ける。コミュニケーションにおけるこれら2つの相反するアプローチの組み合わせにより、最適な対人距離が確立される。IEEは定期的にこの距離を縮め、SLIは広げる。わずかな言い回し、一瞥、または身振りによってSLIが人との距離を設定することで、パーソナル・スペースへの侵入を防ぐことができる。
3.Se:役割機能(IEE)/無視機能(SLI)
他者との交流を通じて、IEEは決定的で自信のある人物という印象を与える。極端な状況で意志を動員することができる。ただし、この機能の規範的な性質により、IEEの主張と強引さは、スキャンダル的な攻撃や物理的な嫌がらせ(特にこのタイプの男性に典型)にさえなり得る。SLIは適切な助言や説明を提供することで、IEEに対してこの機能を管理および指示する。「彼にそれを求めろ」、「上司にかけあって、要求を述べろ」、または逆に「彼に強要するな」、「それは私的な問題だ」、「そいつは放っておけ」など。双対化の初期段階では、これが諍いや激しい議論の形をとることがある。
4.Ti:脆弱機能(IEE)/実証機能(SLI)
IEEは、物理的な距離を埋めることに不安を感じる。十分なスペースを確保することを楽しみ、人混みと騒音を拒絶する。SLIは行動によって自然に物理的な距離を広く設定する。これは粗雑で思いやりのない態度の表出、または短気な気質を垣間見せることによる。状況を分析する際、IEEは詳細と具体例を十分に把握せず、対象の主要な側面だけを見る。主な傾向を把握した後、IEEは全体像を完成させるために加える必要がある、関連した詳細がわからない。物事を表面的にのみ分析し、それが十分な深度ではないことがよくある。SLIはこの機能の実装を引き受けるが、公然とIEEの注意を引き付けることはない。つまり、この側面についてIEEを批判したり講義することはない。何らかの仕様が実現されていなくても、SLIはすぐに作業を開始しない。仕事に着手すると、首尾よくこなし、細心の注意を払い、驚異的な粘り強さをもって最終的な結果に進む。この関係では、骨の折れる正確性を要する作業をSLIが実行することで、IEEの負担を軽減し、難なく対処する。
5.Si:暗示機能(IEE)/主導機能(SLI)
SLIは、「主導」機能に関する見解を主眼とすることがある。これは、便利で生産的な作業に必要である。SLIは利便性を優先し、そのような条件を生み出す一般的な概要を想定しているが、IEEは付加的な側面を扱う。これらの両アプローチを組み合わせることにより、美学と外観、健康とレクリエーション、学習方法、芸術的表現の問題において、両者は共に最適条件に到達する。IEEがそのような助言を受け取らない場合、周囲の人々に、豪華絢爛、ロマンチックで特異な経験、好奇心とスリルへの飢えを満たすことができるお祭り気分を要求する。SLIの感覚的な「主導」がなければ、IEEは危険な冒険に巻き込まれ、僅かな利益のために過剰なリスクを負う可能性がある。
6.Te:動員機能(IEE)/創造機能(SLI)
IEEが期待しているのは、簡潔で覚えやすい形式で作成された情報を受け取ることである。この形式でSLIから正確に受け取った意見は、IEEに専門的な説明と適切な例を提供する。吝嗇、利己的であることを誰かに暗示されると、IEEは不快に感じる。したがって、これ見よがしに寛大で贅沢になり、未使用の持ち物を捨て去り、気まぐれに多額の金銭を費やすことがある。この性質は、SLIの実用性と効率によって相殺される。SLIは最小限の労力で最大限の利益を引き出す術を心得ており、それが有益でも有用でもなければ着手しない。また、無秩序で浪費的なIEEに、合理化されたアプローチと実用性の基準について、定期的に思い起こさせる。IEEが有用な活動の主な方向性を確認すると、SLIのやる気を喚起することができる。SLIは、間接的な方法で頻繁に仕事を行う。何でも自分の用途に適応させて、利用可能な身近なリソースを最大限に活用し、そこから経済的に利益を引き出すことができる。
7.Ni:無視機能(IEE)/役割機能(SLI)
IEEは無意識のうちに時間の流れを感じ、潜在的な将来の結果に関する助言を提供する。SLIは懐疑的であることを特徴とし、将来への信頼をほとんど示さないことが多いため、そのような助言が必要である。IEEは、SLIを仕事に対する正しい姿勢に適応させ、刺激を与えて過度の悲観論を取り除き、「全て上手くいく」、「まだこれからだ」、「絶望的な状況ではない」などの助言で常に有用な活動に方向づけることによって、この機能の指導者となる。IEEの洞察は、困難な生活の場面でどのように振る舞い、何をすべきかについての詳細な説明という、具体的な形で頻繁に提供される。
8.Fe:実証機能(IEE)/脆弱機能(SLI)
IEEは現在のイベントに対応する感情を常に供給する。外的状況の変化に適切に、そして重要な感情的陰影をもって反応し、笑顔、魅力、芸術性、社交性によって感情的な背景を高める。そのような環境において、SLIが感情表現の微妙な差異を気にかける必要はない。IEEが作り上げる感情的な背景では、SLIの感情は無礼にも不適切にも思われない。IEEは、統制されていない内面の気分にSLIの注意を向けようとしたり、公然と批判することはない。また、SLIの心を侵そうとはしない。微妙な感情的反応を必要とするあらゆる手段と行動は、SLIの内面の脆弱性、個人的な深い苦悩に対する素因、その後の強烈な感情表現に配慮するIEEによって担われる。
出典:http://www.wikisocion.net/en/index.php?title=Descriptions_of_Dual_Relations_by_Gulenko#SLI-IEE
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