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コミュニケーション・スタイル

タイプのコミュニケーション・スタイル

1.情熱的:ExFx(SEE、IEE、ESE、EIE)

このグループは外向・倫理型から構成される。このグループは人に対して極めて自信に満ちた態度をとり、感情や好き嫌い、道徳的評価を明けすけに示したり口にすることを恐れない。これらのソシオタイプは形式ばらず最も社交的である。
会話において感情を能動的に探し求める姿勢をとる。周囲の人々に感情をもたらす。ライフシナリオにおいて、他のタイプよりも平均して早期に結婚する傾向がある。一方で、平均的に他のタイプよりも頻繁に別居したり離婚する。これらのタイプは対話を感情の交換、人生の荒波を切り抜ける「航海」の類として理解する。自我ブロックに主導機能としてE(Fe)を持つか、または補助機能としてR(Fi)を持つため、このグループをERと定める。

2.分析的:IxTx(ILI、SLI、LII、LSI)

このグループは内向・論理型から構成される。これらのタイプは自身の感情に自信がなく、感情表現を抑制して振る舞う。これらのタイプは最も非社交的であり打ち解けない。コミュニケーションスタイルは「情熱的」なグループの対極となる。日常の対話において、感情を受動的に期待する姿勢を取る。これらのタイプのコミュニケーションは、確立された指針や規範に従って進行する。他のタイプよりも婚期は遅く、再婚しない傾向がある。概して、結婚生活が上手くいく見込みは薄い。説明的な性質を帯びた、不十分な情報を交換するものとしてコミュニケーションを理解する。このようなコミュニケーションは文書でのみ行われる場合、失敗が少ない。自我ブロックに主導機能としてL(Ti)を持つか、または補助機能としてR(Te)を持つため、このグループをLRと定める。

3.ビジネスライク:ExTx(LSE、LIE、SLE、ILE)

このグループは外向・論理型から構成される。これらのタイプは活動を通して他者と接触し、仕事や活動で感情を率直に示す。
彼らのコミュニケーションスタイルは、感情を積極的に期待するものと言える。ビジネスライクなソシオタイプは活動の渦中で伴侶に出会うことを期待する。このタイプの典型的な男性の標準像は、感情的な分野でなく人生の活動的な立場に身を置く。恋愛小説において、ヒーローはトラブルの解決を通して愛する女性と親しくなる。これらのソシオタイプはコミュニケーションを共同事業として解釈する。自我ブロックに主導機能としてR(Te)を持つか、または補助機能としてL(Ti)を持つため、このグループをRLと定める。

4.誠実:IxFx(EII、ESI、IEI、SEI)

このグループは内向・倫理型から構成される。この立場は感情に対する受動的希求として描写される。倫理的である「誠実」なソシオタイプは、彼らを引き付けるパートナーを確信をもって選択するが、内向型であるため、親密な相手を受け入れる意思を間接的なシグナルによって表現する。これは伝統的な社会において、婚前期間に女性から予期される類の態度である。これらのソシオタイプは、ステレオタイプ的な「家庭的」役割を果たす傾向を強く示す。男性は家族の稼ぎ手や守護者となり、女性は子供たちを世話して家庭を守る。彼らはコミュニケーションを心のこもった愛情の交換として理解する。自我ブロックに主導機能としてR(Fi)を持つか、または補助機能としてE(Fe)を持つため、このグループをREと定める。

望ましい組み合わせ


1.

・倫理型は本能的に論理型に惹きつけられ、逆もまた同様である。論理型同士の心理的雰囲気は、あまりにもドライで退屈なものであり、倫理型同士は極度に感情に振り回され負荷が大きい。次に強く惹きつけ合う可能性があるのは、論理型同士の一方が情緒を発達させている場合、または倫理型同士の一方が強い論理志向を持つ場合である。

・内向型は本能的に外向型に惹きつけられ、逆もまた同様であるが、この引力の強さは最初の例ほどではない。外向型が優位に立ち、内向型はそれを受容する。二人の外向型が平和的に共存できるのは、活動領域を意図的に分割した場合のみである。しかし、ほとんどの場合、そのようなペアでは主導権争いが発生し、譲歩した側は自分が軽視されていると感じる。内向型の組み合わせは、片方が外部の対人関係において積極的な役割を担う場合、それほど悪くない。このような特別な方策がなければ、このペアは実質的に孤立化する運命にある。

2.「ビジネスライク」(PL)と「誠実」(RE)

これら二種類のコミュニケーション・スタイルが上手く噛み合うと、恒常性を実現できる。これはシステム内および環境との外部相互作用における、自律的な安定状態を指す。パートナー間で意見の相違が生じた場合、「ビジネスライク」なタイプは、「誠実」なタイプに積極的に働きかける。「誠実」なタイプが摩擦を上手く解消することで、平衡が回復する。このカップルが他の人々と対立した場合、「誠実」なパートナーは倫理型であるため、動揺が大きい。しかし、同時に内向的であるため、適切な対策を講じる「ビジネスライク」なパートナーに問題を提示するに留める。その結果、このペアは外部からの破壊的な影響に対して安定的である。

3.「情熱的」(ER)と「分析的」(LP)

これは、コミュニケーションの種類の別の良い組み合わせであり、カップル内で自然に自己調節が行われる。状況は次のように展開する。このペアの間に不和が発生した場合、「情熱的」なタイプは、相手の態度を好意的なものにするため、外向的に展開された見地から「分析的」なパートナーに影響を与え始める。一方、感情に流されない「分析的」なタイプは、これらの試みに屈しない。しかし、状況に対して自身で下した評価が変わると、徐々に行動に変化が現れる。「情熱的」なパートナーはこれに満足を感じる。その頃には熱意は既に冷めており、対立は自然に消滅する。外部から攻撃された場合、「分析的」なタイプはそれを無視し、何事もなかったかのように活動を続ける傾向がある。この抑制的な態度は、「情熱的」なタイプにとって非常に好ましい。これによって、自身が抱える新たな倫理的問題に対処することができる。

上記の相互関係には、4つのタイプ関係が含まれる。最も上手くいく関係はSLE-IEI、ILE-SEI、LSE-EII、LIE-ESIの双対関係で、その後に準双対、管理、衝突関係が続く。衝突関係であっても、パートナーと適切な距離を保てば安定性を得られる。対照的に、双対関係においては、恒常性は近距離のコミュニケーションでのみ達成される。

以下の二つの関係では、心理的な恒常性は部分的に実現する。両者の相性は平均的に有意である。内部の不和、もしくは外的な圧力がこれらの関係を破壊する可能性がある。

4.「ビジネスライク」(PL)と「分析的」(LP)

通常、このペアの関係は次のように進行する。このペアは両者ともに、倫理的な影響に対してまったく無関心である。「ビジネスライク」なパートナーは、自分の目的のために「分析的」なパートナーを動かそうとするが、その努力は徒労に終わる。このような失敗を繰り返すうちに、「ビジネスライク」なタイプが持つ、自分の有利に状況を変えたいという欲求は薄れ、二人の距離は離れていく。このような次第ではあるが、関係の安定はこうして達成される。周囲の人々との関係において、このペアは明らかに配慮に欠ける。各々が自身に専念している。ただし、外部の影響が非常に強く、これがパートナーの低活動な倫理的機能に影響を与える場合、二人の間で対応方法に関する諍いが始まる。二人にとって、外界との間で損なわれたバランスを回復することは非常に困難である。

5.「情熱的」(ER)と「誠実」(RE)

ここでの相互関係の特徴は次のようになる。このペアは互いが倫理型であり、両者の間で発生する対立が、相手の生活や活動に強い悪影響を与えるという良識と理解を持っている。ただし、自分の振る舞いを変えようとするのは「誠実」なパートナーのみである。「情熱的」なパートナーは、相手が行動を改めることを要求する。通常、「誠実」なタイプが譲歩するので、一連の感情的な爆発の後に平和が戻る。このペアが周囲の人々と対立すると、事件はすぐに脚色される。このペアでは、外的な関係に生じた障害が内部の衝突に移行する傾向が見られる。外部の出来事に関する話し合いは、容易に口論につながる可能性がある。行き過ぎた感情が、そのような状況への推進力となる。このペアの均衡は、内部の不和に対して不安定である。

最適ではない組み合わせ


1.情熱的(ER)とビジネスライク(PL)


この関係は、おそらく最もダイナミックで論争的なものである。両方が外向型であるため、お互いが相手の行動に干渉しようとする。双方が活動的であり、他人に合わせることを望まない。「ビジネスライク」なパートナーは、仕事と活動を増やすことに捌け口を見出すが、「情熱的」なパートナーは、悪化した関係を修復しようとする。これにより、対立はさらに深刻になる。周囲の人々との関係では、両方が外の世界に積極的に影響を与えようとするとともに、互いに主導権を握ろうと競争し始める。これに伴い、「ビジネスライク」なパートナーが衝突において積極的な役割を果たす。これは「情熱的」なパートナーの感情抑制に対する欠如が、共通の利害に損失を与えると考えるためである。このペアは論争的であり、内部・外部の負の要因に対して、安定に至ることは非常に難しい。

2.誠実(RE)と分析的(LP)

この関係が送る生活には、内部矛盾と動揺が引き起こされる。内向型であるため、意見の相違が生じた場合、各パートナーは主に自分が変わろうとする。しかし、「誠実」なパートナーの反応の方が速く顕著である。したがって、この関係で平和のために自分を犠牲にしていると思い始める。これらの平和を保証する行動に、「分析的」なパートナーは気づかない。また、平和を維持しようとするこれらの行為を気にも留めていないように見える。そして、自分の犠牲が感謝されていないという印象が「誠実」なタイプに生じる。これにより、関係は緊張する。同時に、どちらも内向的なので、自分たちに有利なように周囲の世界を変えることができない。したがって、このようなペアに外部から負の影響が加えられると、関係は簡単に破綻する可能性がある。この点においてより不安定になるのは、外部の同情や反感を敏感に認識する「誠実」なタイプの方である。したがって、このペアには関係を維持するための効果的なメカニズムがない。

3.ビジネスライク(PL)同士

どちらも自らの目標を達成するためにパートナーに影響を与えようとするが、お互いにそのような影響に対して受容的ではない。結果として、そのようなカップルでは短いが激しい衝突が頻繁に発生する。どちらも周囲の人々に影響力を振るおうとするが、実際に行動を調整する術をわかっていない。それぞれが、流れを自分の有利に引き寄せるために全力を尽くす。親和性が向上するのは、外部の競争相手や対抗勢力に対して、双方が共闘相手として存在する場合のみである。

4.情熱的(ER)同士

このような非常に多弁なペアにおいては、お互いに対する粗さがしは避けられない。それぞれが外向的な方法で相手に影響を与えようとするが、どちらも譲歩しない。パートナーの双方にとって、相手は理解がないように思われるので、関係の修復を強く望むようになる。ただし、相手に自分の正しさを証明しようとしても、大抵は上手くいかない。このため、平穏は長く続かない。周囲の環境に接触すると、二人は競い合って感情的な影響を与える。このようなペアは、持て余した感情の捌け口を見つけなければならないので、簡単に争いを引き起こす。外部からの侵害に対して相互利益を守る場合、共同活動には複雑な調整を要する。このペアにおいてコミュニケーションが長期的な安定に達することは非現実的である。

5.誠実(RE)同士

このペアにおいて各パートナーは、あらゆる方法で衝突を回避しようとする。これにより、カップルは総じて安定する。ただし、両者の間に対立が生じた場合、その原因を相手の行動に見出そうとする。これにより、関係における互恵の度合いが低下する。このペアは容易に妥協するが、気難しく、正直さに欠けてもいる。外的な問題が起こると、双方が相手の助けを借りずに独力で解決しようとする。お互いに外向的な行動を促しても無意味なことをすぐに確信する。そのような姿勢の結果として、互いの競争力に対して同等に失望する。しかし、共通に受け入れられる目標や目的が存在すると、「誠実」なカップルはこの上なく結びつくことができる。この目標は、温かな心理的雰囲気と、彼らにとって重要な枠組みの中で既存の関係を小さな共同体で維持することである。例えば、子育てがそれにあたる。

6.分析的(LP)同士

活動力と感情的な温かさに欠けているため、どちらかと言えば不幸な生活となる。どちらのパートナーも相手の努力に対して鈍感であり、行動に反応するのが極めて遅い。したがって、このカップルでは滅多に対立が生じなかったとしても、実質的に積極的な協力がない。片方はもう一人に干渉せず、自分が煩わされないことに満足する。「火に油を注ぐ」人物がいないため、衝突が表面化しても急速に鎮火する。外部の状況が変化すると、各々がその変化に個別に適応しようとする。助け合いは最小限となる。そのため、このペアには疎外感が漂う。メソッド、手続き、スキーム、手順、見通しの発展など、目標や目的を統合すると、このペアの適合性を高めることができる。

出典:Communication styles

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